ワイルドベタ・マクロストマ
今回は、ワイルドベタの王者とも言われるマクロストマを紹介します。
水質に敏感で、難易度の高い魚のイメージがありますが、しっかりと準備をすれば、初心者であってもマクロストマを飼育することができると思いますので、参考にしていただけると幸いです。

マクロストマってどんな魚?
マクロストマは、ベタの中ではユニマクラータグループに属する種類です。愛称は「ブルネイ・ビューティー」。ベタの中ではわりと大きくなるタイプで、10センチ前後まで成長します。ボルネオ島のサラワク州にあるMarudiと言う地域からの入荷をよくみます。(本当にMarudiからきているのかどうかは、私たちにはわかりません…)
ちなみに、サラワクがあるのはマレーシア。隣接するブルネイではマクロストマの輸出が種の保存のため禁止されているそう。
環境の良い水槽で状態良く飼育すれば、マクロストマの真っ赤な体色を見ることができます。他のワイルドベタと異なりキラキラしたラメ感はなく、マットな質感の発色です。この発色こそがマクロストマの最大の魅力で、他の種類との大きな違いです
飼育する上での注意点
他のワイルドベタ、とりわけユニマクラータグループと同じで飼育上はいくつかの注意点があります。
水質は酸性よりに保つことが必要です。pHは5くらいにしてください。
水温は25℃前後に保ってください。体力のある魚なので30℃を越してもしばらくは耐えてくれますが、明らかに動きが悪くなりますし、長くはもちません。
相性の良いペアなら混泳を続けることができますが、ペアの相性によっては喧嘩をすることもあります。
どこで手に入る??
基本的にはワイルドベタの専門店に入荷がありますので、定期的にチェックすれば見つけることができます。成魚だと大体2万円から3万円しますが、ブリードものやブリードものの稚魚は1万円を切る場合もありますので、いろいろチェックしてみてください。
一般のアクアリウムショップでも時折入荷されますが、個人的には状態が悪いものを多く見かけます。
新しく飼育される方は、ぜひワイルドベタに強い専門店で購入されることをオススメします。飼育方法や個体の状態を詳しく教えてもらえるので、安心感もありますし、飼育へのモチベーションが湧いてきます。
以上、今回はワイルドベタ・マクロストマの紹介でした。
また、別の記事でも紹介していきたいと思っていますので、ぜひご覧下さい。